本を読む・・・

小学校4年生の時に初めて学校の図書室で一冊の本に出合いました・・・

「巌窟王」1844年から1846年にかけて、フランスの当時の大手新聞に掲載され、後に18巻本として出版された、壮大な復讐の物語・・・

当時は18巻も出版されていたとは知る由もありませんでしたが、物語の面白さに気づいたら一気に読み終えてました・・・

それがきっかけで本を読むのが好きになり、当時は今のように娯楽が発達した時代ではなく、野山を駆け巡るのが子供の遊び方の典型だった頃・・・

出会った一冊の本の面白さに取りつかれ、学校の図書室から本を借りて毎日のように読むようになりました・・・

時には布団の中に持ち込んで頭から布団をかぶり,寝たふりをしながら本を読むくらい熱中したものでした・・・

中学生になると更に本を読むことに楽しさを覚え、当時の同級生の女子と競争で図書室から本を借りて読む、時には一日一冊のペース・・・

本は好きだが、勉強はほどほど、学年ではいつも真ん中辺でうろうろの成績、担任の先生からはいつも通信簿にお前は頑張れば成績が上がるのにと注意書きされていました・・・笑

しかし、本が好きなお陰で、社会や国語の成績はまずまず・・・苦笑

高校を卒業する時に思ったことですが、唯一感謝出来たことは、本を読むことで、自分の知りたいことを学ぶことが出来ると言うことが理解できたことです・・・

社会に出てからは、一時期SFの文庫本を手当たり次第に読みまくり、未来や宇宙への関心を高めたり、科学技術の面白さを知ったりと、本は限りなく夢を与えてくれました・・・

そのようなことから、特許を二件も取得したり、何ごとにもチャレンジをして製品開発を楽しむ今の自分があるのかもしれないですね・・・・

しかし、時代は化学や技術の進歩で、今やスマホ、パソコンの時代、知りたいことがあれば、すぐ検索して答えを知ることが出来る・・・

ただ、残念ながら本で感じる人間の喜怒哀楽、人生の生き方、人間の生命、優しさ、そのような心に響く感じ方は出来ないデジタル的な冷たさ・・・

最近、徳川家康、豊臣秀吉、そして渋沢栄一さんの本を読ませて頂いていますが、活字を読むことで人間的な面白さをより深く知ることが出来ると思う次第です・・・

上から下まで高齢者から子供まで、経済、金に毒されているような時代になってきましたが、しっかり正しい知識を身に付け、適切な判断でこの馬鹿げた時代を乗り切るためにも、じっくりと本を読んでみるのも大切な事かと、今更ながら思う次第です・・・

今こそ、心のゆとりを大切にして生きる時代かもしれません・・・

おじさんの体験から・・・

 

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