夏の川遊び
夏の川遊びは楽しいもので、こどもの頃は夏休みの間はよく川で泳いだり、魚を取ったりして遊んだものでした・・・
しかし、ニュースで痛ましい水難事故の報道を見聞きするたびに、今の若い人たち、子供たちは川での遊び方、泳ぎ方、危険性などがわかってないのだなと思われます・・・
川で怖い所は、二つの河川が合流するところ、鉄橋や橋げたの基礎の部分、これは川が合流する場所は水温の違い、そして水流が複雑で、まかり間違えばその流れに巻き込まれることに、そして橋げたなどの基礎の部分の周囲は急に深くなって水温も低いことです・・・
普通の緩やかな流れの所なら、泳ぎ疲れた場合、上を向いて身体の力を抜けば自然に身体が浮いて、楽に呼吸が出来る状態になります・・・
私たちはそうやって川の流れに身を任せゆっくりと泳ぎを楽しんだものです・・・
そういうことで、私たちの世代は川でおぼれるなんて思いもよらないことのように思えます・・・
残念ながら今の子供たちは自然の中で先輩たちと遊びながらそのような体験をすることがないためでしょう・・・
一番危険な事は、水中でパニックになりますと身体が固くなってもがけばもがくほど沈んでしまうのです・・・
息を止めて身体の力を抜けば自然と浮かびます・・・
そのまま仰向けになれば、身体は浮いて顔だけは水面に出ますから、楽に呼吸が出来ますから、まず溺れることはありません・・・
また、溺れそうな子供や大人も含めて助ける時は仰向けにさせて、しがみつかれないようにすることが大切です・・・
私は海ではあまり泳いだ経験はありませんが、川では河童の如く泳いで遊んだことから身を持って知ったことです・・・
子供の頃によく遊んだ川はとても大きな川でしたが、田舎なので当時の子供たちはそのような所でしか遊ぶ場がありませんでした・・・
お年寄りたちからは、お盆休みに泳いだら仏さんが足を引っ張りに来るから危ないのでやめとくようにとよく注意をされたものでしたが、今から思えば丁度川の水温が変わる頃だったように思えます・・・
お年寄りからそのような例えで注意を受けていましたので、子供たちはお盆から後はほとんど川遊びをしませんでした・・・
出来れば私の孫にも教えてあげたいものですが、時代の流れかも知れませんがなかなかそうもいきません、自然は怖いものです・・・
若い命を失うニュースを見聞きしますと、ほんとにお気の毒に、可哀そうに、心が痛みます・・・
十分に安全を心掛けてお盆の休日を楽しく過ごして欲しいものです・・・