良き助言には行動で応えよう・・・
ナガオカ文庫「心にひびく論語」から・・・
「子曰く、法語の言は、能く従うことなからんや。これを改むるを貴しと為す。」
意味は、正しい表立った言葉には従わずにおれないね。だが、それで自分を改めることが大切なのだ。
「はい、わかりました」「おっしゃるとおりです」と相手の言うことを素直に聞いていたのに、聞いたら聞きっぱなしで、少しも言われたとおりにしない人が結構いるものです。
「法語の言」とは正道にもとづくことば、正論、筋の通った忠告といった意味で、正しい忠告には素直に「はいはい」と従うそぶりを見せるけれど、ただ聞くだけでなく、忠告を聞き入れて自分を改めることが大事なのだよと、孔子は言っているのです。
この章句には続きがありますが、その教えは、遠回しでおだやかな助言はありがたいものだろう?
しかし、言葉の奥の真意をたずねることがことが大切なのだ。おだやかな助言にも深い意味をたずねず、ストレートな忠告を聞いても改めようとしない者は、私としてはどうしてやることもできないねーと孔子も最後はややため息まじりの雰囲気、
良き忠告や助言には聞きっぱなしではなく、行動で応じることが誠意だと心得るように諭しています。
人の助言や忠告を無視して軽はずみな行動をして、後で泣く人が多々いますが、いかんともし難く、孔子でさえあきらめるしか無かったのでしょうかねー・・・ 苦笑
孔子の人間味が読み取れます・・・