リスキングと言いさえすれば

最近やたらとリスキングと言う英語の単語を使っていかにも自分は賢い人間だとアピールする軽い人たちが増えてきたようだ、ま、流行り言葉と思えばいいのでは。

リスキングの意味、要は「再訓練」簡単に言えばそう言う意味らしい。

馬鹿げていると思うのは、人間はどこを切っても同じ顔の出る金時飴とは違い、「桜梅桃李」趣味なども含め、個性も能力も体力も違う個体だと言う事。

再訓練、言うのは簡単やが、人の能力をUPするのは至難の業、そんなに簡単に短期間でリスキングなんて出来るはずがない、学者が机の上で理想を描くだけのこと。

また、一体何人リスキングさせるの、また分野は、そう言う目的も目標も無しに言葉が恰好いいから、流行り言葉だから使う軽い有識者や経済のコメンテーターなどが溢れてきた。

政府は1億2000万の国民の内、2023年から高々3年間の短期間で33万人程度の労働者を転職させてリスキングさせるために補助金まで支給してるらしい。

そのために転職を煽るリズビーチのような人材紹介業者がはびこり、労働者を商品化して暴利をむさぼるビジネスを展開、とうとう上場するほど金儲けをしてる。

政府がマスコミを利用して転職を煽り、人手不足状態を行政自らが作って民間企業を困らせるとは国民に奉仕する立場の行政として本末転倒もはなはだしいと言うべき事。

政治家までリスキングと言う言葉を安易に使いだしたが、付け焼刃で国民を再訓練するより、小学生から教育して社会人になるまでに有能な人材を育成する方が余程正しい政策やろ。

要は根本的に教育制度の見直しが必要、上手く機能すれば20才になる頃には賢い国民が沢山育ってくれる。

目くそ鼻くその政策、たかだか3年間の政策取り組みより20年先を見据えて根本的な取り組みを考えるべきだとおじさんは思う次第です。