仕事冥利

今回は社員1名、社長一名、従業員の合計2名の零細なゴム加工会社様の電気設備工事でした・・・

お取引は約30年くらい前から、弊社がもっと小規模な会社であった時から、この度はゴムを練るロールの高圧モーターが焼損、特殊仕様で代替品が無く、社長が決断して中古のロール設備を購入、しかし、購入先の対応が遅く2か月近く納品据付を遅らされ、ようやく設備工事を終える事が出来ました・・・

しかし、購入された機械もモーターも50年以上の古い設備、見てびっくり、ほんとに動くのか一抹の不安を覚えながら工事を進めさせて頂きました・・・

社長曰く、仕事が止まり、見積依頼、注文がほぼゼロになりましたと苦境を話されていましたが、私はいままで真面目に経営されてきたのですから、きっとお客様は戻ってくれますよ、このように元気付の言葉を・・・

ほんとに辛抱強い社長、でも、機械が座ればすぐ動かせると思われるのが中小零細企業の製造関係経営者のみなさんの考え方・・・

新電機さん、いつ動かせますか、明日は明後日はと・・・

そんなに簡単にことを運ぶのは大変で、我々も努力は致しますが、技術的資料を整え、必要な物、人が揃い、初めて工事をする事が出来ます・・・

まず、電源の配線工事、制御盤の設計製作、労基法に沿った内容で安全装置の設置、様々な条件、機械が設置されて試運転まで約1週間の納期、納期短縮に全力で対応、無事に工事を終えて、今日はお客様の手で初めてゴムの試験練り作業、無事に終えて振り返ったお顔がとても明るい笑顔・・・

最近私はあまり現場に出ないのですが、今回は工事の指示、施工管理に現場対応、お客様の笑顔を見たくて我々は頑張ったのです・・・

どうぞ、再出発の気持ちで明日からばりばり頑張ってお客様を取り戻して欲しいものです・・・

このようなお客様の顔が見えて喜びを味わえるのは、我々のような仕事をする者にとって 仕事冥利・・・

単なるお金儲けだけでなく、社会の、お客様の、人の悩みを解消する喜びを味わえる、とても価値のある仕事をさせて頂いています・・・