電気の怖さ・・・
普段何気なく快適な生活を過ごされたり、生産活動において、便利に利用されている電気・・・
実は大変危険なエネルギーだと言うことをもう一度よく理解しておくことが大切です・・・
我々電気設備業者は日々その危険な電気と言うエネルギーをお客様や社会に必要な電気設備の新設、改修、メンテナンスと言うように、分野に応じて専門知識、技術力、技能力を活かして安全・安心・快適にお使い頂く仕事をさせて頂いています・・・
我々は国家試験を受け、先輩の指導や、独自に学び、多くの体験を通してプロとしての能力を身に付けていくことになります・・・
今回、沖縄の首里城が火災で全焼してしまい、ニュースでは、正殿内の分電盤で電気的ショート、つまり配線が短絡して出火と言う疑いがあるとの事、電気工事会社の経営者として思うに、あってはならない事態・・・
電気は危険なものですから、電気設備は期定期的に点検メンテナンスを必要とするものです・・・
ユネスコに登録されていたような重要施設ならなおさら安全のための日常点検をきちんとするのが基本的な条件・・・
しかし、我々電気設備業者にも施工能力の低い業者がいるのも事実で、残念ながら工事費が安ければ良いとお考えのお客様もいらっしゃいます・・・
その結果、不良工事になっている電気設備は随所で見受けられます・・・
お客様の危険な設備に対し、改修のご提案やご注意をさせて頂いても費用のために無視されることも多々あります・・・
電気は空気や水と同じでは無く、本来危険なエネルギーだと言うことを再認識され、ぜひ専門の電気設備工事会社に依頼し、点検や設備更新の
見直しをされることをお勧め致します・・・
追伸
電線には許容電流と言われる、電線サイズに応じて電流を流しても良い基準数値がありますが、短絡などしますと、その許容電流を超えて電流が流れ、電線の温度が許容温度を超えますと、発火して火薬の導火線のように燃え始めます・・・
この場合、水中に電線が浸っていても燃えるくらいですから、一気に火災を起こす原因になります・・・
本来はそのように大きな電流が流れるとブレーカーと言う遮断機が動作して回路を遮断してくれるのですが、工事の施工ミスでブレーカーなどの容量の大きなものに接続していたり、老朽化で不良の場合は電源が遮断されなくて火災を起こす原因にもなります・・・