高圧出迎えケーブル工事・・・(^^;)

高圧出迎えケーブル工事・・・

はー、なんなん?、と一般の人には聞き返されそうな言葉ですが、同業者の皆さんなら、すぐわかる専門用語で呼ばれる電気設備工事です・・・

ビルや工場の場合、高圧受電設備を設置していて、6600Vと言う高い電圧の電源を関西電力さんから送電をして頂きます・・・

その場合、関西電力様の所有する屋外配電線の電柱から、需要家側が直接高圧ケーブルを利用して受電する場合がありますが、高圧ケーブルを 関西電力様の電柱に設置する高圧引き込み開閉器の二次側まで配線施工をしないといけないのですが、関西電力さんの電柱で作業をするためには関電さんの認める柱上作業資格と高圧ケーブル端末処理免許を持ち、経験豊かな技能力が必要です・・・

柱上作業技能資格の実技試験受験のためには資格を持った社員の指導の元、徹底した練習が必要で、非常に 難易度の高い能力を要求されます・・・

また、今は会社の信用力も問われます・・・

弊社では、会社構内にコンクリート柱を建て、練習できる設備を用意し、先輩がマンツーマンで指導致します・・・

しかし、最後は本人のやる気と素直な練習次第・・・

今年も1名の若手が受験し、見事に合格してくれました・・・

この資格受験に関して関電さんでは、概に資格を取得している社員の基で、きちんと訓練施設が整備され、指導体制の整っている会社の社員しか受験許可を出さない方針のようで、個人的に申し込みをしたくても受理してもらえないようです・・

理由は、電柱の上では、6600Vの電源が身近にあり、感電事故の危険性が高いからです・・・

関電さんは非常に事故を起こさぬように、安全性に気を付けているからです・・・

昨夜も明石市内のビルの高圧出迎えケーブルの更新工事をさせて頂きましたが、ベテラン社員や若手社員共々にテキパキと作業を進め、予定より 3時間程度も早く工事を終えることができたとの事です・・・

経年劣化でケーブル事故がいつ起きても不思議ではないほど傷んでいたそうですが、管理をされている電気主任技術者の方も一安心されたことでしょう・・・

弊社は高圧出迎えケーブル工事の出来る専門工事会社です・・・

私も昨夜は、好きなお酒も飲まず、何か支障が起きればすぐ車を出せるように家で待機状態・・・

何ごとも無く、無事に停電工事を終えることが出来て一安心の朝を迎えました・・・

深夜に現場を見に行きましたら、みんな活き活きと作業を進めてくれていましたが、やはりプロの仕事、仕事冥利、工事を無事に終えるとやりがいを覚えることが出来ます・・・

でも、若い人材を本物のプロに育てるのはほんとに大変です・・・

働き方改革のお陰で、ますます人を育てる時間が不足し、本格的な技術の承継が難しい時代になり、正直この先日本のインフラを支える技術者は必ず不足、一体どうなるやら、何とも言えません・・・

近い将来、停電しても復旧さえ出来ず、我慢しないといけない時代がやってきそうです・・・

高圧ケーブル出迎え工事・・・あまり他社と競合しない 、プロの技術力が必要、競争力の差別化が出来る仕事です・・・

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