原発停止の重大な影響をどうすべきか?
関西電力も停止中の原発を福井県の知事の運転再会許可が出ないため、各企業や一般需要家に節電の要請をしていますが、現実的に大変な状況が起きつつあります。
弊社もお取引先企業から自家用発電機のレンタルを要請されているのですが、どこのレンタル業者にも業務用大型発電機の在庫が無くなり、争奪戦になってきました。
この結果はあらゆる企業の生産活動や日常生活、経済活動に多大な支障を来たすことになります。
電気の技術者として考えれば、関西電力の要請はしごく当然の結果で、原発の運転を前提に対応してきた関西電力に対して福井原発の運転を認めない新しい状況に対しては大阪府の知事のように反発するだけではどうしようもありません。
我々が日常生活や生産に利用するあらゆる施設や設備、交通機関、機械製品などにおいて、技術屋の立場に立って言えることは100%完璧なものは絶対に存在しないと断言出来ます。
それほど人間の知識や技術力、技能力は完璧な状態ではなく 、また一番重要な利用者の責任感と利用の仕方は車のハンドルには常に遊びの状態があるように、瞬間瞬間の心の変化に任せて判断し行動していると言えるのですから。
神様のように完璧な人間はいませんから、全てにおいて必ずリスクはあるのが当然なのです。
リスクをよく認識し、どうすれば良いのか我々自身が真剣に考えて対応対処しなければ今後更に厳しい不測の事態が生じることも覚悟しなければいけないのではないのでしょうか。
考えて見ませんか。 我々が日常使用したり、利用したりしている設備や器機類、実は100%故障しないと保障出来る物は皆無なのです。
最近弊社のお客様の電気設備に置いて、故障や焼損する事例が多発しています。
器機が古くなったり、メンテナンスをせず放置されている状態だからです。(追伸、不景気のため、なかなか改修の要望も実施されない)
電気と言うエネルギーはもともとクリーンなイメージがありますが、非常に危険なものなのです。
危険な電気をより安全、安心、快適、便利にご利用いただくために我々のような専門会社は存在しています。
ところで、もし,今なら 誰が電力会社のトップになっても、電力不足という現状を打開出来る人はまずいないと思います。
マスコミをはじめとして 批判をするのは簡単ですが、当事者にとって対策の選択肢は限られているからです。
電力不足は現実の問題、このままでは、停電が多発し、万一火事になっても消火活動さえ出来ない異常事態が生じることも無いとは言えません。社会生活に重要な電力エネルギーを生み、支えるのは技術力ですが、技術は一朝一夕に進歩するものではありません。技術開発や発明にはとても永い時間と多額の費用を要しますので、昼夜研究開発に努力している地味な技術者を理解して支援する人が必要です。
技術屋の私には政治、行政のいわゆる文系の方の発言は、自分の思いつきで発言し、言いたい放題、何でも反対、結果は他人の責任ではどうしようもない無責任さとしか思えません。「車は急には止まれない」この言葉に表されるように今という現実をよく理解して、どうするのか、選択するしかありませんね、そして出来る限り早く改善努力をする、何事も完璧なものはあり得ないのです。
しかし、これだけ政治家がリーダーシップを取れない、好き勝手な言動だらけで無政府状態の日本に大きな危機感を覚えます。