あまりにもギスギスした世の中に

零細企業の経営者として、最近思うのですが、あまりにも何事も法令で縛る傾向にあり、昔のように人と人がふれあい、気遣う温かさがなくなってきたように感じます。
なぜでしょうか。二十年くらい前は生活や仕事は苦しかったが、従業員と一緒に働くことが本当に楽しく毎日が活気に溢れていたように思います。今は、労働基準法等により、社長の首を絞めれば全ての従業員が法令どおりに動くと言う考え方で厳しく取締りを受けることになってしまい、時間に縛られ、みんなが機械的に働く、赤信号みんなで渡れば怖くない世の中になったように感じる。これでは経営者としても熱い情熱を持つことも出来ず、楽しくもやりがいも持てませんね。
しかし、若い従業員や子育てをしている者もおり、何とか法令を守り、従業員の待遇を少しでも改善したいと精一杯努力は続けていますが、なにせこの厳しい経済状況。自分自身に大して叱咤激励の毎日です。(-。-)

合理性の大切さは否定しませんが、本当に全て法律で縛るのが人間の幸せなのでしょか。
やはり、車のハンドルのように少しは遊びがあってこそ、人間としての温かさを感じる人間のための楽しい社会になるのではないかと思う次第です。
一度全ての法令制度を見直して、人々がおおらかに楽しく暮らすための条件を再構築する必要があるのかも知れませんね。
さて、恥ずかしながら、61年間、なぜ目標が必要なのか、なぜ、経営理念が必要なのか、なぜ方針が必要なのか、なぜ夢が必要なのか考え続けて来ましたが、61歳でようやく理解できたのは、本来人間の心は非常に弱く、環境や状況に対して非常に変化しやすいものだと言うことです。
弱い心を強くするために、目標や理念、方針、夢、宗教など様々な理由付けが必要なんだなと一人でしみじみ納得した次第です。なーんだと思われるかもしれませんね。ぐだぐだと愚痴をこぼしたようですが、おかげさまで当社の社員はみんな真面目でよく働いてくれます。そのため、社長としてみんなの将来に対する責任を強く感じており、これからも法令に縛られても頑張るしかありません(^。^)しかし、経営者も家に帰れば、祖父、祖母、女房、子供、孫などの家族を持つ生身の人間であることも事実で、神様や聖徳太子、宇宙人などのように全知全能ではありませんからお手柔らかに。 

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