人の育て方、育ち方

いつの間にか、人を育てる責任を感じるような年齢になりました。 神戸マイスターとして平成15年度に認定され、年間に3 校から4校の神戸市内の中学校に職業講話に行かせていただきますが、中学2年生から1年生の生徒に対し、1回2時間の授業時間をいただいています。内容は、私の職業分野において、1時間目は電気の様ざまな用途、危険性などを話しながら、簡単な実験や実技を通じ、技術や技能についての理解と電気に興味を持ってもらうための授業が中心です。
二時間目は、生徒たちの質問事項に対する回答や人が成長するためには、なぜ明確な目標が必要なのかなどについて話し合いをします。
質問は、私の人生、職業において、悩み、苦しみ、楽しさなどについてのことが多く、子供たちはかなり真剣に問いかけてきます。
やはり、自分の将来に対する不安がそうさせるのでしょう。
人が生きるために、成長するためになぜ明確な目標が必要なのか、 童話などを参考にクイズ形式で遊び心を持って対話をしていきます。
この時間は生徒も本当に楽しみながら、きちんと理解してくれているようで、授業が終わり、後日いただくレポートには真剣に感想を書いてくれており、いつも読ませてもらうのが楽しみの一つです。
レポートを読ませてもらうことにより、これから成長する子供たちのために少しはお役に立っていることを知ると共に、大きな責任を感じます。
私が、この6年間に職業講話を通じて見てきた中学生は、とても素直で明るい子供たちばかりです。高校生から人間的にも大きく変化をするようですが、その変化がどのような過程で起きるのか知りたいと思います。
さて、私の会社でも同様に、今度は社員を育てる社長としての責任があるのですが、人を育てる難しさに日々艱難辛苦の連続です。       いつかは全てをバトンタッチしなければなりませんし、経済状況の変化に対応し、会社を守り、生活を守る、生きるための力を身につけてもらわねばなりません。当然育てる努力は真剣に致しますが、育ち方も問題かと思います。人の心は絶えず変化をしているのですから、人間として、常に明確な目標を掲げてがんばるしかありませんね。