神戸市の行政ご担当者様との意見交換会

私が所属する社団法人兵庫工業会が神戸市行政の方々と経済状況の意見交換会を致しましたが、様々な議論の中でほんとに大変な時代になったものだと改めて痛感致しました・・・

問題は少子高齢化が進み、労働者が急激に減少しつつあるが、若者が製造業や建設業に魅力を覚えず。DXやメタバースなど仮想空間のゲーム思考に溺れてみんなそんな仕事を目指す傾向にあり、マスコミも面白おかしく、さも何でも出来る万能の仕事と若者を煽る無責任な報道を繰り返すのですから、道を間違う若者が出てきても不思議ではない・・・

しかし、IT、DX、誰でも一流になる能力を持っているはずもない、若さを失えば能力的に落伍する厳しい世界・・・

結果的に5年10年と経験を積んで覚えていく技能継承を必要とする物づくり産業や建設業の人材が高齢化に伴い労働者不足で小規模な事業所が徐々に消滅しつつあるようです・・・

これは日本の得意とする物づくり産業の衰退に繋がり、当然国力が衰え、3流国家に落ちて行きかねないと出席者のみなさん一様に危機感を共有・・・

現実的な物づくり産業や建設業その他では外国人に頼らないといけない危機的な労働力不足状態と言う事態に、また大手上場企業の求人担当役員の方から優秀な人材確保に艱難辛苦されていると聞き、大変驚くと共に弊社のような小規模の会社にとって今後人材採用問題をどうクリアーしていくのか改めて思案する次第です・・・

外国人の人材確保は日本の場合、中小規模の外国人紹介業者が業務を行っているために様々な問題が発生、お隣の韓国は国が受け入れの窓口とのこと、そのため優秀な外国人労働者の多くは韓国に取られてしまっているとの事を聞き、さもありなん、当然の事、日本は求人紹介業者の横暴で無責任なビジネスが横行しているように思え、これはやはり国家行政の政策ミス・・・

意見交換の中で、神戸市様に外国人採用支援体制を構築するようにお願いし、今後の外国人採用取り組支援などについて検討して頂くことになりました・・・

労働者不足、人材不足、日本の危機は間違いなく足音を忍ばせて近づいてきているようです・・・

お互いに現実をしっかり直視して、若い人たちもマスコミに踊らされず、現実をしっかり直視して楽しく汗をかくリアルな世界にチャレンジして欲しいものです・・・