気の毒になー
我々の時代は決して楽な働き方は出来ませんでしたが、将来への夢があり、人間性が豊かで、人と人の付き合い方がとても温かく面白いと言う表現が当てはまる時代だったように思います・・・
しかし、近年多くの人達は生き方において、どうもデジタル的な人格、淡白な人間性を持った人たちが増えてきているように感じますよね・・・
何事も割り切れればいいのでしょうが、さー、果たして今後そう言う人達ばかりになってきたら、人間同士が助け合って暮らせる社会なんて夢の世界になるのでしょうか・・・
化学技術や経済の発展により物質文明が進み、人間の生活環境は大きく変わって来ているが、裸になった人間の心を突き詰めたら、不安や怒り、妬みや悩み、喜びの気持ち、弱い心、これはだれしも持っている・・・
精神的な悩みを理解してもらえないと思った人たちは心を閉じ込めてしまうことに・・・
いつか来た道、思うに、俺たちや私たちの若い頃は、なんて言っている言葉も実は我々も嫌と言うほど先輩諸氏のみなさんに聞かされたものです・・・
今おじさんの感じる人の心の貧しさ、残念ながらこれも昔からあったことかも知れませんね・・・
若い時は人の心などあまり突き詰めて考える事はなかったように思いますが、歳と共に生きること、仕事をすること、人と付き合うこと、自然とだんだん奥深く考えるようになってきた結果、少し人間社会の将来を心配するようになってきました・・・
今の各層の世代、若くなればなるほど、日々目の前しか見ていない刹那的な生き方をしてるようで、ほんとにこの先お互いに我儘な自我のぶつかり合いをしながらみんな生きて行くのかしら、心の許せる仲間の作り方、家族、そんな事は考えもしない時代になるのかも・・・
人間の生命のあり方を突き詰めて修業をされた昔の宗祖、哲学者、孔子や老子の教えは人間の本質的な幸せを説かれているように思いますが、科学・技術、経済を万能の神の如くあがめる今の人間社会、国々のリーダ、どこか狂って来てるのかも知れないと思う次第です・・・
ま、最後は誰でも「棺桶ひとつでおしめーだー」が人間なのに、もう少し気遣いや気配りを大切に、みんなで助け合って生きて行けたらねー・・・
熱海の災害の救助現場を見ると、人間の弱さ、そして救助する人達の大変な姿、やはり一人では生きて行けないと、つくづく思いますなー・・・
人生予期せぬ出来事は誰にでも普通に起きること、私だけは絶対になんて妄想もいいところ、もう一度自分を見つめ直すのも必要に思えます・・・
ある男性、全くお金には困らない境涯、しかし、自分の体調は優れず苦悩の連続、そこに今度は奥様の病が加わり、多分心は苦悩で折れかねない状態に、私が出来る支援は可能な限りさせてもらっているが、心の悩みに対しては出来る限り話を聞いてあげること・・・
人間、ほんとに心の痛みを癒せるのはお金だけではなく、思いやりやいたわり、元気づけてくれる言葉、しかし、多くの人達はその時が来ないと気付かない・・・
私も含めて、人間て因果な生き物ですね、これからの世代を担う熟年、中年、若手、ほんとにますます気の毒な世相の時代になってきました・・・
だれも望まない社会、でも、その環境を作っているのは日々の貴方ですよ・・・