再生可能エネルギーの矛盾

電気の技術者として、また経営者としてどうにも納得が行きません・・・

政府は将来原子力を廃止する方向へ向う考え方のようですが、太陽光などの再生可能エネルギーは自然まかせ、お天気まかせで非常に電力のコントロールが難しいものです・・・
電力を安定的にコントロールするためには非常に多額の設備投資と優秀な人材が必要で、無責任な発言ばかりする素人のような人たちの勝手な発言が目にあまると思う時があります.
責任を全て電力会社に押し付けて済むものではありません・・・

太陽光などの再生可能エネルギーを活用するためには電力負荷の急激な変動補助のため、火力発電などのように安定的に電力を発電させる設備を復活運転もしくは増設する必要がある・・・

今年の真夏の温度は車外で37度と言う異常な温度を体験しましたが、火力発電を増設することにより、CO2の増加による地球温暖化は更に進むのではと非常に不安になります・・・

また、火力発電のためにガスや重油を海外から購入する費用が今年は3兆円以上必要とか・・・
今は円高でこれですが、もし、日本の産業界が望む円安に振れたら購入に要する支払額はいくらになるのか考えるだけでも恐ろしいものがあります・・・
その結果あれだけ騒いで決めた消費税増税など何の意味も持たないようになるでしょう。

結果的に経済的な負担の増加になり、日本は間違いなくエネルギーで経済も産業も破綻
する恐れがあるのでは・・・

個人の家庭も月に2万円も三万円も電気代を払わなければいけないようになっても生活を維持する金銭的余裕を持てるのか、まさに個人の家庭も破綻することになりかねません・・・

最近のドイツでは太陽光の発電電力の買取制度が破綻に向っているとのこと、複合的な対策を考えないと非常に大きなリスクを抱えることになりそうです・・・もっと冷静に先を読む必要があると思えます・・・
皆さんご存知でしょうか・・・
今年、12年1月日本原子力産業協会の調査によると、世界の運転中の原子力発電所は、427基、3億8444.6万KWに・・・

福島事故が影響し、9基約770万KW減少、5ケ国で新たに12基が計画入りに・・・
脱原子力に回帰する国が出るⅠ方、世界全体での原子力発電所拡大傾向は代わらずとのこと・・・

韓国は現在21基が運転中で、今後5基が建設中・・・

中国は現在14基の運転中で現在将来には100基以上の原子力発電所を計画し、建設中・・・

もし、二国で事故が起きたらその影響はたちまち日本へ・・・

国内でいたずらに反対運動をしても重箱の隅をつつくようなもの絵に描いた餅のようなものかも・・・

必要なことは技術力を高め、より安全をどう確保するのかが一番の安全対策になるのでは・・・

しかし、日本人の平和ボケは相当なものかも・・・政治家も国民も・・・
自分の国の中しか見ない島国の人なのかも・・・しかし、世界は動いてる・・・